サービス業

鎌倉新書[6184]徹底解析!鎌倉新書の躍進、2024年度過去最高業績から見る終活市場の可能性

鎌倉新書の経済的展望等をまとめています

株式会社鎌倉新書は、東京都中央区にある葬儀、墓、仏壇などの終活関連のポータルサイト運営、仏教関連、供養業界向けのビジネス書籍などの出版を行っている会社です。

会社概要

設立年: 2008年
本社所在地: 東京都中央区京橋2丁目14−1 兼松ビルディング 3F
事業内容: 終活関連サービス事業、マッチングプラットフォームとなるポータルサイト運営を中⼼とした、終活に関わる情報サービスの提供
従業員数: 約140人

株式情報

上場市場: 東京証券取引所
銘柄コード: 6184
東証業種名: サービス業
上場市場名: プライム
株式利回り: 4.0円
株主優待: なし
株価収益率(PER):33.3倍
株価収益率(PBR):8.14倍
1株当たり利益(EPS):20.8円
1株当たり純資産(BPS):85円
自己資本利益率(ROE)16.25%
総資産利益率(ROA)12.67%

 

成長性の高さ

2024年1月期の決算では、売上高、EBITDA、営業利益、親会社当期純利益がそれぞれ前期比で大幅に増加しており、特に売上高は5859百万円で前期比17.1%増、営業利益は816百万円で前期比18.9%増を達成しています。これらの数字は、既存事業の回復と成長事業の伸長によるもので、事業の成長性を示しています 。

既存事業と成長事業のバランス

既存事業は回復基調にあり、成長事業は順調に伸長しています。このバランスの取れた成長は、事業の持続可能性と将来の展望に対する信頼性を高めています 。

生産性の向上

システムリプレイスメントの実施により、順次稼働中で生産性の向上を目指しています。この取り組みは、内部プロセスの効率化とコスト削減に寄与し、長期的な競争力の強化に貢献しています 。

多角的な事業展開

お墓・仏壇、葬儀、アセットマネジメント、介護、官民協働事業という多様なセグメントでの事業展開は、リスク分散と市場機会の捉え方の多様性をもたらしています。特に、官民協働事業では、提携自治体数の増加による事業の拡大が見られます 。

中期経営計画の明確なビジョン

長期ビジョンとして、終活インフラの整備を通じて社会に貢献する方針を設定しています。2027年1月期までに売上120億円、営業利益25億円を目指すなど、具体的な目標を持っています。これは、企業の成長意欲と社会への貢献を両立させる姿勢を示しています 。

株価の現状


鎌倉新書の日足1年チャートです。この1年は大きく下落トレンドでした。12月末で陰の陽はらみから、次の日の大きな陽線で転換、その後は切り上げて上昇トレンドに転じています。3月の決算発表がきっかけになったのか、3月半ばに大きく上昇、出来高も大きく増えて買われています。上記チャートでは確認できませんが、週足はゴールデンクロス、月足もゴールデンクロスして来そうです。この3月の買いは大口ではないでしょうか。と期待しているわけですね。真実はわかりませんが、業績は下記でもまとめますが、とても良い決算だと思います。そして見通しも良い、ゴールデンクロスは必然なのではないでしょうか。とても良い押し目に見えます。ただ時価総額が低いので、値動きには気を付けましょう。

直近の決算内容

株式会社鎌倉新書の2024年1月期の決算短信の要点をまとめます。

売上収益と利益

    • 売上高:5,859百万円で、前期比17.1%増。
    • 営業利益:営業利益は816百万円で、前期比18.9%増。
    • 営業利益:経常利益は811百万円で、前期比18.8%増。
    • 親会社株主に帰属する当期純利益は530百万円で、前期比17.0%増。

業績予想

    • 売上高は7,250百万円で、前期比23.7%増。
    • 営業利益は1,100百万円で、前期比34.8%増。
    • 経常利益は1,095百万円で、前期比34.9%増。
    • 親会社株主に帰属する当期純利益は770百万円で、前期比45.1%増。

配当の状況

    • 期末配当は1株当たり4.00円で、前年同期の2.50円から増加。

事業についての要点

    • 主な事業領域としてお墓・仏壇、葬儀、アセットマネジメント、介護、官民協働事業があり、それぞれ前期比で売上が増加しています。特に官民協働事業は前期比80.8%増と大きく成長しています。
    • 2024年1月期の業績は、既存事業の回復と成長事業の伸長により、過去最高の成績を更新したが、葬儀事業の成長が期待に達しなかった、お墓仏壇事業の仏壇部門で成果が見いだせなかった。しかし、介護事業の黒字化や官民協働事業の成長など、複数のポジティブな動きがありました。
    • 長期ビジョンとして終活インフラの整備を目指しており、2027年1月期には売上高120億円、営業利益25億円を目標に掲げています。供養市場から終活市場へのシフト、クロスユースの強化、集客チャネルの多様化、サービスの拡充を通じて、10年後の社会に終活インフラが浸透することを目指しています。

株式会社鎌倉新書が前期に比べて売上高、営業利益、経常利益、当期純利益ともに成長を達成したことがわかります。また、積極的な配当政策を継続し、株主還元に努めていること、そして2025年1月期に向けた業績予想が超強気であることが強調されています。成長事業の拡大と既存事業の回復に成功しており、中期経営計画においてはさらなる成長を目指していることがわかります。また、社会の高齢化という大きなトレンドに対応する終活インフラの整備を企業ミッションとして掲げ、長期的なビジョンに基づいた事業展開を行っている点が特徴的です。非常に良い見通しの中で、実際に成長していて還元も積極的な部分が評価されたのが良く分かります。人は誰もがいつか、亡くなりますから。

投資上の留意点

事業領域の多様性と成長性

    • 鎌倉新書はお墓・仏壇、葬儀、アセットマネジメント、介護、官民協働事業という多様な事業領域を有しています。これらの事業の成長性とそれぞれの市場の将来性を評価することが重要です。特に官民協働事業が大きく成長しており、このセグメントの将来性に注目する必要があります。

システムのリプレイスメント

    • 事業効率化を目指したシステムリプレイスメントの進捗とその影響を把握することが重要です。生産性の向上やコスト削減が期待される一方で、導入初期におけるリスクや投資コストも考慮に入れるべきです。

経営計画の達成可能性

    • 長期ビジョンと中期経営計画に掲げられた目標に対する達成可能性を評価することが必要です。特に、売上高や営業利益の大幅な伸長を目指す計画は、現実的な成長戦略と市場環境の変化に基づいているかを検討する必要があります。

市場環境と競争状況

    • 鎌倉新書が事業を展開する各市場の競争状況と、それに対する同社の競争力を評価することが重要です。特に、高齢化社会に伴う終活市場の拡大は、新規参入企業や既存競合他社との競争を激化させる可能性があります。
結論

株式会社鎌倉新書は、2024年1月期に過去最高の売上高5859百万円と営業利益816百万円を記録し、成長事業の順調な伸びと既存事業の回復基調を示しました。特に官民協働事業の大幅な成長が目立ちます。中期経営計画に基づく売上高120億円、営業利益25億円への道のりでは、事業横断的なシステムリプレイスメントの成功と市場環境への適応が鍵となる。投資家は、同社の成長戦略の実現性、市場競争の激化、及びESGへの取り組みを踏まえた総合的な評価が求められますね。今後の経済環境の変化と事業領域の拡大に伴うリスク管理にも注意が必要ですが、高齢社会に対応する事業モデルは大きな潜在力を秘めていると思います。チャートを見ても期待できる。高齢化社会は辛いけど受け入れて行かないと。

現在の市場環境と未来の成長戦略に焦点を当てまとめていますが、
売買をお勧めしているものではございません。
投資は常に未来に対する賭けであり、成功の保証はありません。
自身のリスク許容度等を慎重に評価し自身で判断してください。
必ず免責事項に目をお通しください。免責事項

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