水産・農林業

日本水産(ニッスイ)[1332]徹底解析!海を超えるニッスイの挑戦、2024年記録的業績から見える未来

日本水産の経済的展望等をまとめています

日本水産株式会社(ニッスイ)は、海洋資源を活用した食品製造を中心とする総合食品会社です。特に、水産物の加工・販売において豊富な経験と高度な技術力を持ち、国内外の多岐にわたる市場で高い評価を受けています。持続可能な漁業への取り組みや、新たな食品技術の開発にも力を入れており、グローバルな食品供給に貢献しています。

会社概要

設立年: 1911年
本社所在地: 〒105-0003 東京都港区西新橋1丁目
事業内容: 水産物の加工・販売、冷凍食品の製造・販売など
従業員数: 約10,000人

株式情報

上場市場: 東京証券取引所
銘柄コード: 1332
東証業種名: 水産・農林業
上場市場名: プライム
株式利回り: 24円 2.50%
株主優待: あり
保有株式数が500~1000株未満
3000円相当の当社商品
保有株式数が1000株以上
5000円相当の当社商品
株価収益率(PER):12.7倍
株価収益率(PBR):1.21倍
1株当たり利益(EPS):75.5円
1株当たり純資産(BPS):795円
自己資本利益率(ROE)10.44%
総資産利益率(ROA)4.03%
PERとかPBRなど上記株価指標って何?という方はこちらをクリック

グローバルな事業展開

ニッスイは、国内市場に留まらず、北米、欧州、アジアなど世界各地に事業を展開しています。このグローバルなネットワークは、地域ごとの市場ニーズに応じた製品の提供を可能にし、経済的な変動に対するリスク分散にも寄与しています。

持続可能な漁業への取り組み

資源の持続可能な利用を目指して、環境に配慮した漁業活動や資源管理に取り組んでいます。これにより、長期的な視点での事業の安定性と、消費者からの信頼獲得につながっています。

幅広い製品ラインナップ

水産物の加工・販売から冷凍食品、さらには医薬品原料など、多岐にわたる製品ラインナップを持つことで、ニッスイはさまざまな消費者ニーズに応えることが可能です。これにより、市場の変化に柔軟に対応し、新たな需要を創出する機会を持っています。

研究開発への投資

新製品開発や生産技術の向上のため、研究開発に積極的に投資しています。これにより、競争優位性を維持し、市場に革新的な製品を提供し続けることができます。

食の安全への取り組み

高品質な食品の供給を目指し、原料の選定から製品の製造、流通に至るまで、徹底した品質管理を行っています。これは消費者からの高い信頼を獲得し、ブランド価値を高める重要な要素です。

株価の現状


日本水産株式会社(ニッスイ)の年足チャートですが、年初来の最安値は517.0円、最高値は1002.5円でした​​。日本を代表する水産業ですので日本の躍進と共に、この1年大きく上昇していますね。1年の上昇率は76.81%です。1年を通して11月に大きな下落があったものの、大きな切り下げはなく、奇麗な上昇トレンドに見えます。1月からの伸びは他業種に負けず、大きく伸びていますね。日本の躍進がとても感じられます。
落ちてきたら拾いたい銘柄の一つだと言えますね。

直近の決算内容

日本水産株式会社(ニッスイ)の2024年3月期第3四半期決算の要点は以下の通りです

売上収益と利益

    • 売上高:6254億81百万円で、前年同期比8.2%増加。
    • 営業利益:263億55百万円で、前年同期比12.8%増加。
    • 経常利益:277億80百万円、前年同期比7.0%増加。
    • 四半期純利益:202億93百万円で、前年同期比9.2%増加。
    • 総資産は6132億75百万円で、前年同期末比較で11.7%増加

業績予想

    • 通期の業績予想では売上高8250億円、営業利益2900億円、経常利益3100億円、親会社株主に帰属する当期純利益2350億円を予想。
    • 通期営業利益予想:前回の業績予想から売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益がいずれも上方修正されています。

配当の状況

    • 年間配当金は、2024年3月期予想で1株あたり24.00円(前期実績18.00円)。

事業についての要点

    • 水産事業は前年同期比で売上高が102.9%、営業利益が60.6%。
    • 食品事業は売上高116.5%、営業利益226.5%と大幅な増益。
    • ファイン事業と物流事業は若干の変動がありましたが、全体的に安定した業績を維持。
    • 経済状況の改善と需要の回復が記載されていますが、地政学的リスクや経済政策が将来のパフォーマンスに影響を与える可能性のある不確実性も指摘されています。

ニッスイの2024年3月期第3四半期の決算では、売上高が前年同期比8.2%増の6254億81百万円、営業利益が12.8%増の263億55百万円と好調な業績を示しました。特に、食品事業が国内外での値上げ効果や原料価格の低下により大幅な増益を達成し、売上高と営業利益ともに過去最高を更新。一方、水産事業は市況下落の影響で減益となりましたが、全体としては売上高・営業利益ともに成長を続けています。今期の通期業績予想も上方修正され、期末配当予想も1株当たり24.00円と前期比で増配が予想されています。

投資上の留意点

市場の変動性

    • 水産業界は、市場の需要と供給の変動に大きく影響されるため、世界経済や消費者の嗜好の変化がニッスイの業績に直接影響を及ぼす可能性があります。

為替リスク

    • 国際事業を展開している企業として、為替レートの変動は収益性に影響を及ぼす要因の一つです。特に、主要な輸出市場である欧米やアジアでの通貨変動はリスクを高める可能性があります。

環境規制と持続可能性

    • 水産資源の保護に関する国内外の規制強化は、ニッスイの事業運営に新たな制約をもたらす可能性があります。持続可能な漁業や環境に優しい事業展開の重要性が高まっています。

原材料価格の変動

    • 飼料や燃料などの原材料価格の上昇は、生産コストに影響を与え、利益率を圧迫する可能性があります。
結論

ニッスイの2024年3月期第3四半期決算は、売上高と営業利益が前年同期比でそれぞれ8.2%、12.8%増となり、過去最高を更新しました。この成果は、特に食品事業の国内外での価格上昇効果と原材料コストの低下によるものであり、同社の多角的な事業戦略が奏功しています。結論として、ニッスイは堅実な経営と革新的な事業展開により、今後も持続的な成長が期待される企業であると言ますね。私としても日本に生まれた以上、ニッスイに配当狙いでもありますが、ポートフォリオに入れたい企業の一つです。水産を応援したいですね。

現在の市場環境と未来の成長戦略に焦点を当てまとめていますが、
売買をお勧めしているものではございません。
投資は常に未来に対する賭けであり、成功の保証はありません。
自身のリスク許容度等を慎重に評価し自身で判断してください。
必ず免責事項に目をお通しください。免責事項

© 2024 株式徹底解析ブログ. All rights reserved.プライバシーポリシー

キーエンス[6861]徹底解析!売上高成長と利益の挑戦キーエンスの投資家へのメッセージ前のページ

サカタのタネ[1377]徹底解析!種から始まる農業の変革サカタのタネによる品質とイノベーション次のページ

関連記事

  1. 水産・農林業

    サカタのタネ[1377]徹底解析!種から始まる農業の変革サカタのタネによる品質とイノベーション

    サカタのタネの経済的展望等をまとめていますサカタのタネ株式会社…

  2. 水産・農林業

    マルハニチロ[1333]徹底解析!変動する市場の中で輝く、マルハニチロの経営戦略と四半期成果

    マルハニチロの経済的展望等をまとめていますマルハニチロ株式会社…

  3. 注目銘柄

    INPEX[1605]徹底解析!原油価格と為替の波に乗るINPEX2023年上半期の業績と展望

    INPEXの経済的展望等をまとめていますINPEX株式会社は、…

  4. 機械

    三菱重工業[7011]徹底解析!三菱重工業の進化を読み解く。未来技術から企業文化まで。

    三菱重工の経済的展望等をまとめています三菱重工業株式会社(Mi…

  5. 注目銘柄

    トヨタ自動車[7203]徹底解析!エコカーからAIまでトヨタが描く未来の輪郭

    トヨタ自動車の経済的展望等をまとめていますトヨタ自動車株式会社…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


おすすめ記事

最近の記事

  1. 躍進を遂げる北海道電力[9509]、売上高増と再生可能エネル…
  2. 変革の途中に立つ巨人、東京電力HD[9501]原発再稼働へ未…
  3. 伊藤忠商事[8001]徹底解析!伊藤忠商事の未来への挑戦と、…
  4. 三井物産[8031]徹底解析!三井物産の新時代、持続可能な成…
  5. 丸紅[8002]徹底解析!未来への航海、丸紅株式会社の挑戦と…

ARCHIVES

  1. 機械

    三菱重工業[7011]徹底解析!三菱重工業の進化を読み解く。未来技術から企業文化…
  2. 口座開設

    楽天証券で始める新NISA。2024年投資成功への鍵[PR]
  3. 電気・ガス業

    躍進を遂げる北海道電力[9509]、売上高増と再生可能エネルギーへの挑戦
  4. 口座開設

    ウェルスナビで始める賢い資産運用!テクノロジーが創る未来への投資[PR]
  5. 電気機器

    日立製作所[6501]徹底解析!デジタルとグリーンエナジーが牽引する業績成長とそ…
PAGE TOP