会社概要

設立年: 1910年
本社所在地: 東京都千代田区丸の内一丁目
事業内容: 情報・通信システム、社会・産業システム、電子機器システム、建設機械、高機能材料、自動車システムなどの製造・販売
従業員数: 約320,000人

株式情報

上場市場: 東京証券取引所
銘柄コード: 6501
東証業種名: 電気機器
上場市場名: プライム
株式利回り: 52円 1.76%
株主優待: なし
株価収益率（PER）:24.6倍
株価収益率（PBR）：2.46倍
1株当たり利益（EPS）：569.5円
1株当たり純資産（BPS）：5697円
自己資本利益率（ROE）13.98%
総資産利益率（ROA）4.92%
PERとかPBRなど上記株価指標って何？という方はこちらをクリック

技術革新と研究開発

日立製作所は、先端技術の研究開発に積極的に投資しています。特に、人工知能(AI)、ビッグデータ、インターネットオブシングス(IoT)などの技術を用いた社会イノベーション事業に力を入れており、これらの技術を活用して社会問題の解決に取り組んでいます。

グローバル展開

日立製作所は、世界各国に事業基盤を持ち、グローバルに事業を展開しています。これにより、世界中の市場ニーズに応える製品とサービスを提供することが可能であり、国際的なビジネスチャンスを最大限に活用しています。

持続可能な社会の実現への貢献

環境技術の開発や再生可能エネルギーの利用推進など、持続可能な社会の実現に貢献する取り組みを進めています。日立製作所は、環境に配慮した製品とシステムを提供することで、環境保護と経済活動の両立を目指しています。

多様な事業

情報・通信システムから社会・産業システム、電子機器、建設機械、高機能材料、自動車システムに至るまで、多様な事業ポートフォリオを持っています。この多角的な事業構造は、一部の市場での変動が全体の業績に大きく影響するリスクを分散します。

社会の信頼とブランド力

長年にわたる事業活動を通じて築かれた強固なブランド力と信頼性は、日立製作所の大きな強みです。特に、品質と技術力の高さは、国内外の多くの顧客から高い評価を受けています。

株価の現状

この1年間で日立製作所の株価は全体的に上昇傾向にあります。特に2024年の時点でのパフォーマンスに焦点を当てています。2024年初頭に、株価は一貫して上昇トレンドにあることが見て取れます。1月から3月にかけては特に顕著な上昇があります。3月には特に大きな出来高の増加が見られます。
全体として、1年足の株価は堅調な上昇を続けていて上昇率は92.62％、とても今後に期待が持たれている形になっていますね。

直近の決算内容

日立製作所の2024年3月期第3四半期決算の要点は以下の通りです

売上収益と利益

• • 2024年3月期第3四半期の売上収益は前年同期比で11.0%減少しましたが、四半期利益は42.7%増加しました。
  • 親会社株主に帰属する四半期利益は前年同期比で52.3%増加しました。
  • 基本1株当たり利益は2024年3月期第3四半期で478.24円、前年同期は306.99円でした。
  • 第3四半期の売上収益は2兆1289億円で、前年同期比11%増。Adj. EBITAは2218億円で、前年同期比341億円増です。
  • 資産合計は前年同期末比で減少しましたが、親会社株主持分は増加しています
  • 2024年3月期の配当予想は未定ですが、第2四半期末の配当は80.00円、前年同期は70.00円でした。

業績予想

• • 通期の見通しは、売上収益8兆2856億円、Adj. EBITA8293億円と見通しを上方修正。当期利益5300億円、コアFCF 4400億円の見通し。

事業についての要点

• デジタルシステム＆サービスは堅調に推移し、増収増益を達成。トレニタリア社との高速鉄道車両約1400億円の受注契約が寄与。
• グリーンエナジー＆モビリティでは、日立エナジーがEPC事業者ペトロファック社と共に送電事業者テネット社との140億ドルの包括契約に基づくプロジェクトを受注し、増収増益を実現。
• トレニタリア社との高速鉄道車両約1400億円の受注契約が寄与。
• Lumada事業は売上収益で5680億円（YoY +19%）を達成。Lumada以外の売上収益も、グリーンエナジー&モビリティやその他のセグメントが好調。

日立製作所の2024年3月期第3四半期の決算短信では、売上収益が前年同期比で増加し、特にデジタルシステム＆サービス、グリーンエナジー＆モビリティのセグメントが好調です。売上収益は2兆1289億円で、Adj. EBITAは2218億円に到達。通期見通しは、売上収益と利益の両方で上方修正が行われています。しかし、為替変動や市場の不確実性などの外部要因によるリスクが指摘されています。

投資上の留意点

外部環境の変化

• • 経済状況の変動、為替レートの変動、貿易規制の変更など、外部環境の不確実性は業績への影響が大きい。

原材料コスト

• • 原材料や部品の価格変動や供給不足はコスト増加のリスクをもたらす可能性があります。

技術革新と市場競争

• • 新技術の開発と市場導入の速度、さらには激化する価格競争が利益率に影響を及ぼす可能性があります。

事業再構築とM&A

• • 企業買収や事業再構築が戦略上成功するかどうかが、中長期的な成長に影響します。

結論

日立製作所の分析を総合すると、同社はデジタルシステム＆サービスやグリーンエナジー＆モビリティなどの成長分野で堅調な業績を上げており、特に海外市場での強固な受注基盤が成長を牽引しています。2024年3月期第3四半期の決算は、増収増益を達成し、経営陣は通期の見通しを上方修正しており、投資家の信頼を高める要素が見受けられます。一方で、為替変動、原材料価格の上昇、地政学的リスクなどの外部環境の変化により、業績予想に大きな変動が生じる可能性がある点には注意が必要です。チャート分析からは、株価に大きな上昇トレンドが見られますね。こちらも日本を代表する企業なので、日本の躍進と共に値動きしていくことでしょう。