三菱商事の経済的展望等をまとめています
三菱商事は、日本を代表する総合商社の一つで、世界中に多岐にわたるビジネスを展開しています。資源開発から自動車、食品、電子機器など幅広い分野で事業を行い、グローバルなネットワークを通じて多様な商品とサービスを提供しています。また、持続可能な社会の実現に向けて環境への配慮や新たなエネルギー資源の開発にも積極的に取り組んでおり、革新的な技術開発とともに世界経済の発展に貢献しています。その経済活動は世界各国に影響を及ぼし、国際的なビジネスコミュニティにおいて重要な役割を果たしています。
目次
会社概要
設立年:1950年
本社所在地: 東京都千代田区丸の内二丁目3番1号
事業内容: 資源開発、自動車、食品、電子機器等の分野で事業展開、グローバルに商品・サービスを提供。環境配慮と革新技術開発にも注力。
従業員数: 約80,000人
株式情報
上場市場: 東京証券取引所
銘柄コード: 8058
東証業種名: 卸売業
上場市場名: プライム
株式利回り: 70円 1.93%
株主優待: なし
株価収益率(PER):16.1倍
株価収益率(PBR):1.72倍
1株当たり利益(EPS):225.6円
1株当たり純資産(BPS):2,113円
自己資本利益率(ROE)15.79%
総資産利益率(ROA)5.30%
事業内容について
三菱商事は、幅広い分野で事業を展開する総合商社です。
資源エネルギー
世界各地で石油、天然ガス、石炭、金属資源の開発から販売までを手掛ける。エネルギー需要の増加に対応し、安定供給を目指している。近年では、再生可能エネルギーへの投資拡大にも力を入れており、持続可能な社会づくりに貢献している。
自動車・モビリティ
世界の自動車メーカーへの部品供給から、完成車の販売、物流まで幅広くカバー。最新のモビリティサービスへの投資も行い、自動車産業の変革に対応している。環境に優しい電気自動車(EV)など、次世代車両への取り組みも積極的に進めている。
食品
世界各国の食品市場において、生産から加工、販売に至るまで一貫して関わる。特に、安全で質の高い食品の供給に注力し、食品のグローバルな供給チェーンの構築に貢献。また、食の多様性と持続可能性を重視したビジネスモデルを推進している。
化学品
基礎化学品から高機能材料まで、幅広い化学製品の貿易・投資に関わる。新たな材料の開発により、エネルギー、環境、医療など様々な分野での革新に貢献。サステナビリティを考慮した製品開発にも力を入れ、環境問題への対応にも積極的に取り組んでいる。
インフラ
電力、水、交通といった公共インフラの開発・運営に幅広く携わる。特に、発展途上国でのインフラ整備に注力し、経済発展と生活水準の向上に貢献。再生可能エネルギーやスマートシティプロジェクトへの関与を通じて、持続可能な社会の構築に努めている。
現状の株価について
三菱商事の日足1年チャートは、とても奇麗な上昇トレンド。昨年の6月まで奇麗な上昇トレンドで新高値を続けていました。6月末でいつも天井で出る陰線の包み足が出ています。そこから切り上げが出来ませんでしたが、大きな下落もなく持合いレンジ相場となりました。昨年の年末に下値をチャレンジしましたが、下げることが出来ず、新年早々陰の陰はらみが出ています。これもなかなか出ない強い線。そこが底となり、急上昇。2月には窓開けても埋めずに上昇を続けています。そして未だに新高値更新中。現在はとても強い抵抗ラインが無い最強チャートと言えます。
こういうものは利益をいくらでも伸ばせます。出来るだけ握力を高めて握りたい。そして陰線包み足等、弱い線が出たら利食いするのも一つの手。バフェットはまだいるか。
直近の決算内容について
三菱商事の直近の決算内容をまとめます。
連結業績
- 収益は14兆7,055億8,200万円(前年同期比9.7%減)
- 税引き前利益は1兆521億700万円(前年同期比25.2%減)
- 四半期利益は6,966億1400万円(前年同期比27.1%減)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益は 6,966億1,400万円(前年同期比27.1%減)
財政状態
-
- 総資産: 23兆2,699億円(前年度末比で1兆795億円増加)
- 純資産: 9兆8,164億7,900万円
- 自己資本比率は37.6%。
配当状況
- 2023年3月期は年間180円。
- 2024年3月期第2四半期末配当は105円、期末予想は35円(株式分割後)
- 一株当たりの年間配当金は前年度比で10円増。
業績予想
- 三菱商事の2024年3月期の連結業績予想では、親会社の所有者に帰属する当期利益が9,500億円と見込まれており、これは前期比で19.5%の減少を示しています。基本的1株当たり当期利益は227.00円と予想されています。
事業情報
- 石油・ガス、鉱物資源の開発・販売などを行っており、再生可能エネルギーへの投資拡大を図っている。主に原料炭事業、LNG関連事業が利益に貢献。
- 自動車部品の供給から完成車の販売、物流までを手がける。アセアン自動車事業の持分利益減少が見られるが、海外事業売却関連の損益を計上。
- 生産から加工、販売まで一貫して関わる。安全・高品質な食品供給に注力。海外食品事業の減損損失や鮭鱒養殖事業の持分利益減少を記録。
- 基礎化学品から高機能材料まで、幅広い化学製品に関わる。化学品製造事業での減損損失や繰延税金負債の取崩し反動などが影響。
- 公共インフラの開発・運営に関与し、再生可能エネルギーやスマートシティプロジェクトにも注力。産業機械事業の持分利益増加など、ポジティブな成果を示す。
第3四半期の利益は過去第2位の6,966億円で、高水準を維持。主に資源価格の鎮静化やキャピタルゲインの反動が減益の要因。進捗率は73%で、9,500億円に対して順調に推移しています。自己株式取得による追加還元を決定し、総還元額は過去最高の約8,900億円を見込んでいる。追加還元の発表と最近また資源価格が高騰してきているので株価に影響を与えている可能性が高い。
投資上の留意点
市場環境の変動性
三菱商事の業績は、資源価格や為替レートの変動に大きく影響を受けます。特に資源エネルギー分野では、国際的な需給バランスや地政学的リスクによる原油や鉱物資源の価格変動が収益に直接的な影響を及ぼすため、市場環境の変動性には特に注意が必要です。投資家は、これらの要因が三菱商事の業績に及ぼす影響を理解し、市場の動向を注視する必要があります。
国際的なビジネスリスク
三菱商事は世界各地で多岐にわたる事業を展開しており、各国の政治・経済状況や規制の変更、貿易関係の摩擦など、国際的なビジネスリスクに晒されています。特に新興国での事業展開では、政治的不安定性や法制度の未成熟さがリスクを高めることがあるため、これらの国際的なリスクを適切に管理し、柔軟に対応する戦略が求められます。
持続可能な経営への取り組み
環境問題への関心の高まりとともに、持続可能な経営が企業価値を評価する重要な指標となっています。三菱商事は再生可能エネルギーへの投資拡大や環境負荷の低減に努めていますが、これらの取り組みが十分であるか、持続可能な社会の実現に向けた戦略が投資家からどのように評価されるかがポイントです。企業の環境への配慮や社会的責任の履行度合いは、長期的な視点での投資判断において重要な考慮事項となります。
結論
三菱商事は、多岐にわたる事業をグローバルに展開する日本を代表する総合商社の一つです。資源エネルギーから自動車、食品、化学品など、幅広い分野で事業を行っており、国際市場においても強固なポジションを築いています。2023年度第3四半期の決算では、収益と利益が前年同期比で減少しましたが、依然として高水準の業績を維持しています。今後の見通しに関しては、市場環境の変動や国際的なビジネスリスク、そして持続可能な経営への取り組みが鍵を握るでしょう。三菱商事はこれらの課題に対して、その豊富な経験とグローバルネットワークを生かし、柔軟に対応していくことが期待されています。安定した配当政策とともに、長期的な成長戦略に基づいた投資が投資家にとって魅力的な選択肢となるでしょう。何より現在チャートが強すぎます。
現在の市場環境と未来の成長戦略に焦点を当てまとめていますが、
売買をお勧めしているものではございません。
投資は常に未来に対する賭けであり、成功の保証はありません。
自身のリスク許容度等を慎重に評価し自身で判断してください。
必ず免責事項に目をお通しください。免責事項
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