INPEXの経済的展望等をまとめています
INPEX株式会社は、石油・天然ガスの探査・開発・生産を主業務とするエネルギー企業です。世界各国の資源開発に参画し、安定したエネルギー供給の確保に貢献しています。特に、探査技術の高さとプロジェクトマネジメント能力により、国内外での事業展開を進めております。また、再生可能エネルギーへの取り組みや、環境に配慮した事業運営を推進しており、持続可能な社会の実現に向けた活動にも力を入れています。
会社概要
設立年: 2006年
本社所在地: 東京都港区赤坂五丁目3番1号 赤坂Bizタワー
事業内容: 石油・天然ガス、その他の鉱物資源の調査、探鉱、開発、生産、販売及び同事業に付帯関連する事業、それらを行う企業に対する投融資等
従業員数: 約3,300人
株式情報
上場市場: 東京証券取引所
銘柄コード: 1605
東証業種名: 鉱業
上場市場名: プライム
株式利回り: 76円 3.25%
株主優待: あり
400株以上800株未満
1年以上2年未満
オリジナルデザインQUOカード1,000円分
2年以上3年未満
オリジナルデザインQUOカード2,000円分
3年以上
オリジナルデザインQUOカード3,000円分
800株以上
1年以上2年未満
オリジナルデザインQUOカード2,000円分
2年以上3年未満
オリジナルデザインQUOカード3,000円分
3年以上
オリジナルデザインQUOカード5,000円分
株価収益率(PER):8.9倍
株価収益率(PBR):0.7倍
1株当たり利益(EPS):262.3円
1株当たり純資産(BPS):3,345円
自己資本利益率(ROE)8.03%
総資産利益率(ROA)4.88%
PERとかPBRなど上記株価指標って何?という方はこちらをクリック
世界規模の事業展開
INPEXは、世界各地で石油・天然ガスの探査や開発を行っており、グローバルな供給網を持つことでエネルギー安全保障に貢献しています。
先進的な技術
査技術や開発技術の高さが、効率的かつ環境に優しい方法での資源開発を可能にしています。また、再生可能エネルギーや炭素回収・利用・貯蔵(CCUS)技術への投資により、環境への影響を最小限に抑えながらエネルギー需要を満たす解決策を模索しています。
エネルギー転換への対応
INPEXは、環境保全活動と資源開発の両立を目指しており、持続可能な事業運営に取り組んでいます。再生可能エネルギーへの関与を強化することで、低炭素社会への移行をサポートしています。
経済成長への貢献
国内外での資源開発は、雇用創出や経済活動の活性化につながります。資源開発プロジェクトからの安定した収益は、長期的な企業成長を支える基盤となっています。
地域社会との共生
探査や開発活動が行われる地域社会への貢献活動を積極的に行い、地域の発展をサポートしています。
株価の現状
INPEX株式会社の年足チャートですが、年初来の最安値は1,301.0円、最高値は2,368.5円でした。4月から9月末までとても大きな上昇トレンドです。9月末に、高値の陰線の包み足が出ましたのでここで売り転換ですね。そのまま一度は戻したものの、10月の半ばに大きく下落、そのまま切り上げられずに下向トレンドになっています。そして12月の中頃に反発、切り上げの上昇トレンドに戻しています。現在は3月からまた一気に戻して、年初来高値を目指して大きな転換点に現在いると思われます。ここで売られるか、これを突き抜けていくか。小型原子炉の期待ですかね?原油チャートとも相関していく会社なので、世界情勢とも大きなかかわりがあると思います。この1年の上昇率は66.58%です。
直近の決算内容
INPEX株式会社の2023年12月期の決算の要点は以下の通りです
売上収益と利益
-
- 売上高:2,164,516百万円で、前年同期比6.5%減少。
- 営業利益:1,114,189百万円で、前年同期比25.9%減少。
- 当期利益:332,576百万円、前年同期比31.6%減少。
- 総資産は 6,739,476百万円で、前年度末比で増加。
業績予想
-
- 2売上収益は1,931,000百万円で、前年度比10.8%減少する見込みです。
- 営業利益は1,010,000百万円で、前年度比9.4%減少する見込みです。
- 当期利益は330,000百万円で、前年度比2.6%増加する見込みです。
配当の状況
-
- 2023年12月期の年間配当金は74.00円(前年度は62.00円)で、配当性向は29.8%です。
事業についての要点
-
- 海外原油売上の平均価格が前期比14.81米ドル、15.2%下落し、海外天然ガス売上の平均価格も前期比1.25米ドル、18.2%下落したことが売上収益の減少に影響しました 。
- OPEC+の会合において産油国による原油生産目標の引き下げ(減産強化)が見送られ、これに関する市場の不透明感が強まった結果、原油価格が軟調に推移しました。この結果、当期における原油の平均販売価格は、前期に比べ1バレル当たり14.81米ドル下落しました 。
- 当期は、1米ドル131円台で始まりましたが、日米金利差の縮小予測、日銀の政策金利据置き決定、好調な米経済指標の影響を受け、一貫して円安が進行しました。年後半は、一時的に円高が進行しましたが、最終的には期末公示仲値が前期末から9円12銭円安の141円82銭となりました。この為替レートの変動も売上収益に影響を与えました 。
INPEX株式会社の2023年度決算では、売上収益と利益が減少しました。主な理由は、海外原油・天然ガスの平均販売価格の下落、OPEC+による減産強化の見送りによる原油価格の軟調な推移、そして円安が進行したことによる為替レートの変動です。これらの要因が組み合わさり、売り上げや利益に影響を及ぼしました。
投資上の留意点
市場価格の変動リスク
-
- 石油・天然ガス市場の価格変動は、INPEXの収益性に大きな影響を及ぼします。市場価格は、地政学的な要因、供給・需要のバランス、通貨価値の変動など、多くの外部要因に左右されます。
為替レートの変動
-
- 国際事業を展開しているINPEXは、為替レートの変動によって収益が影響を受ける可能性があります。
プロジェクトの遅延やコスト増
-
- 探査・開発プロジェクトは、技術的な難易度や環境保護の規制により、予定よりも遅れることがあります。また、遅延に伴いコストが増大するリスクもあります。
環境規制とサステナビリティ
-
- 環境保護に関する国際規制の強化は、INPEXの事業活動に新たな制約を課す可能性があります。また、再生可能エネルギーへの移行が進む中、化石燃料依存からの脱却への対応も求められます。
結論
INPEX株式会社の2023年度上半期の決算報告は、総じて堅調な業績を維持しつつ、いくつかの課題に直面しています。通期の業績見通しでは、売上高が前期比12.6%減少する一方で、親会社株主に帰属する純利益は3200億円と予想されており、前期比で30.6%減少する見込みです。この予想の中で、売上高の減少要因としては、販売価格の下落、原油生産目標の減産強化見送りによる市場の不透明感、及び円安が進行したことによる為替レートの変動が挙げられています。INPEXへの投資を考慮する際には、原油・天然ガス価格の変動リスク、為替レートの変動、地政学的リスク、プロジェクトの遅延やコスト増加、環境規制とサステナビリティへの対応など、複数の要因を慎重に分析する必要がありますね。
現在の市場環境と未来の成長戦略に焦点を当てまとめていますが、
売買をお勧めしているものではございません。
投資は常に未来に対する賭けであり、成功の保証はありません。
自身のリスク許容度等を慎重に評価し自身で判断してください。
必ず免責事項に目をお通しください。免責事項
© 2024 株式徹底解析ブログ. All rights reserved.プライバシーポリシー
この記事へのコメントはありません。