キーエンスの経済的展望等をまとめています
株式会社キーエンスは、世界をリードするセンサー、測定器、マイクロスコープなどの産業自動化関連機器のメーカーです。特に、高精度な測定技術と独自のセンサー技術に強みを持ち、多岐にわたる産業分野で使用されています。イノベーションへの積極的な投資と独自の技術開発により、グローバル市場においても高いシェアを占めています。
会社概要
設立年: 1974年
本社所在地: 大阪府大阪市北区東中島
事業内容: センサー、測定器、マイクロスコープなどの産業自動化関連機器の開発・製造・販売
従業員数: 約10,580人
株式情報
上場市場: 東京証券取引所
銘柄コード: 6861
東証業種名: 電気機器
上場市場名: プライム
株式利回り: 300円 0.42%
株主優待: なし
株価収益率(PER):46.2倍
株価収益率(PBR):6.29倍
1株当たり利益(EPS):1,496円
1株当たり純資産(BPS):11,137円
自己資本利益率(ROE)15.56%
総資産利益率(ROA)14.59%
PERとかPBRなど上記株価指標って何?という方はこちらをクリック
イノベーションのリーダー
キーエンスは、センサー、測定器、マイクロスコープなどの開発において、常に最先端の技術を追求しています。このような技術革新は、産業自動化の進展に不可欠であり、グローバル市場での競争力を高めています。
高い市場シェア
独自の技術と高品質な製品により、キーエンスは多くの産業分野で高い市場シェアを確保しています。これは、同社の製品が幅広い顧客ニーズに応えることができることを示しています。
継続的な成長
キーエンスは、継続的な成長を遂げており、新しい市場やアプリケーションへの進出を積極的に行っています。これにより、将来的な収益の安定性と成長性が期待されます。
グローバルな事業展開
世界各地に拠点を持ち、グローバルに事業を展開していることで、地域ごとの市場動向に柔軟に対応し、世界各地の顧客ニーズを満たすことができます。
顧客との強い関係
独自のビジネスモデルと優れたアフターサービスにより、キーエンスは顧客との強い関係を築いています。これにより、顧客の忠誠心が高まり、リピートビジネスや口コミによる新規顧客の獲得が期待できます。
株価の現状
過去1年間で、キーエンスの株価は上向きのトレンドを示しています。電子技術セクターにおけるその重要な価値と安定性を強調しています。高値は75,040円付近、低値は52,080円付近でレンジになってるようにも見えますね。現状のも11月で底を打ち、上昇トレンドに見えます。いまだに切り下げがないので、期待できる形に見えますね。
直近の決算内容
キーエンスの2024年3月期第3四半期決算の要点は以下の通りです
売上収益と利益
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- 売上高:707,189百万円で、前年同四半期比3.9%増。
- 営業利益:359,515百万円で、前年同期比2.6%減少。
- 経常利益:377,560百万円で、前年同期比0.7%減少。
- 四半期純利益:266,426百万円で、前年同期比0.6%減少。
- 負債は前年末から40,378百万円減少し、118,416百万円
配当の状況
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- 配当については、年間300円(第2四半期末150円、期末150円)となっており、前回公表された配当予想の修正はありませんでした。
事業についての要点
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- キーエンスは世界経済の緩やかな回復傾向を背景に、中長期的な成長を支えるための計画と開発を強化し、新製品の開発に努めました。具体的には、マルチセンサー計測システムや新シリーズの安全インターロックスイッチを開発しました。
- 今後の世界経済に関しては、各国の政策の経済的影響を注意深く見守る必要があり、キーエンスグループが事業を行う市場環境は、技術革新だけでなく、自動化、品質改善、研究開発(R&D)、省エネルギーへの需要が成長することが期待されます。
- 新製品としては、超高解像度カメラ、低圧測定タッチプローブ、および高さ測定用の多色レーザーを備えたマルチセンサー計測システム、消耗品を必要としないUVレーザーコーダー、3D形状と色のデータを取得できる3DスキャナーCMM、磁気力を使用して安全フェンスのドアを確実にロックする安全インターロックスイッチなどがあります。
- 経営の方針としては、キーエンスグループの計画および開発能力を強化し、海外での事業活動を拡大していくこと、さらにはこれらの変化と需要に対応するための人材開発を進め、成長を続けること。
売上高が微増している一方で、営業利益、経常利益、純利益が微減していますね、利益の減少はコストの増加やその他の経済的要因による影響を受けている可能性があります。うまく決算書からは読みとることは出来ませんでしたが、新製品開発なども開発してますし、純資産が増加し、負債が減少していることは財務の健全性を示唆しており、長期的な成長の観点からは肯定的な指標と言えるかもしれません。経営戦略など事業を総合的に評価する必要がありそうです。
投資上の留意点
業績の変動性
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- 売上や利益のトレンドを見極め、成長性が持続するかどうかを評価する必要があります。特に、売上は増加しているものの、利益が減少している場合、その背景にある要因を理解することが重要です。
市場環境と競争
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- キーエンスのような技術企業は、市場の変化や競争の激しさによって大きな影響を受ける可能性があります。そのため、市場トレンドや競合他社の動向を注視することが必要です。
研究開発の成果
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- 高い研究開発投資を行っている企業の場合、投資の成果が実際の収益につながるかどうかが鍵となります。新製品の市場導入や技術的ブレークスルーが見込まれるかをチェックすることが推奨されます。
経営戦略とビジョン
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- 長期的な視点で、企業の経営戦略や将来ビジョンが明確であり、市場のニーズに合致しているかを検討します。
結論
キーエンスは技術革新を牽引する優れた企業であり、最新の決算報告によれば、売上高の成長は確かなものの、利益が若干減少しています。これは、コストの増加や投資戦略の結果として一時的に発生する可能性があります。財務状況は健全で、純資産の増加と負債の減少が見られるため、長期的な投資に対する信頼性は保たれています。市場での競争力も高く、自動化や研究開発への投資は将来の成長を促すものと見られます。しかし、投資家は市場の変動性、研究開発の成果の不確実性、及び競合他社との競争などを考慮し、リスクを管理する必要があります。
現在の市場環境と未来の成長戦略に焦点を当てまとめていますが、
売買をお勧めしているものではございません。
投資は常に未来に対する賭けであり、成功の保証はありません。
自身のリスク許容度等を慎重に評価し自身で判断してください。
必ず免責事項に目をお通しください。免責事項
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